車いす・車いす付属品

車いすと言ってもその機種、機能は多種多様にわたります。大きくは、自走用車いす・介助用車いす・電動車いすに分けることができます。
自走用車いすは、自らが手でハンドリムを操作したり、足で床を蹴って移動したりする場合に利用します。
介助用車いすは、介助者が後ろから押して移動に必要な操作を行う場合に利用します。
電動式車いすは、自走式車いすを操作することが難しい方や、主に屋外を効率よく安全に移動する場合に利用します。

*介護保険では、利用限度額の範囲内で用途の異なる車いすを2種類同時にレンタルすることも可能です。室内用と外出用とか機能をうまく使い分けて利用するとご自身でできることや行動範囲が広がります。

車いすの選び方
1.ご利用者の体型、身体状況、残存機能と能力を正しく把握します。
2.利用用途と利用する環境(段差や間口、廊下の幅など)を確認します。

車いす付属品とは、状況に応じて追加するオプション類です。長時間座っていても疲れにくく床ずれ防止効果のあるクッションや姿勢を保持するためのクッションが代表的なものです。
*介護保険において、これら付属品は車いすを利用されている方に限りご利用できるものですので、注意が必要です。

☆福祉用具専門相談員がアセスメントを行い、おひとり、おひとりにあった車いすをご提案いたします。

特殊寝台・特殊寝台付属品

特殊寝台は分割された床板が稼働することによって起き上がり等の動作を補助するとともに、ベッドの高さを自在に調整することで車いすへの移乗や立ち上がりを補助、介護する方の腰などにかかる負担を軽減します。
機種としては1モーター(高さ調整もしくは背上げのみ)2モーター(高さ調整と背上げ足上げ連動)3モーター(高さ調整と背上げ・足上げ個別)がありますので、ご利用者の状態に応じ選択が可能です。

特殊寝台付属品とは、状況に応じて追加するオプション類です。布団のずり落ち、転落防止のための柵や立ち上がりを支援するための介助バー、食事や飲水時に必要なテーブルが代表的なものです。
*介護保険において、これら付属品は特殊寝台を利用されている方に限りご利用できるものですので、注意が必要です。

床ずれ防止用具

床ずれ防止用具は、寝ているときの体圧分散を図ることを目的とした福祉用具です。
大きくは特殊素材を用いた複層構造により体圧を分散させる特殊マットレスタイプと、マイコン制御により空気圧を調整し圧力を分散させるエアーマットレスタイプがあります。

体位変換器は、寝返りなどの姿勢変換の介助を容易にするための福祉用具です。
人の手により体位変換、保持を行ないたい場合に、介護者の負担を軽減できます。

☆体圧の分散は自力での寝返り動作がしにくくなるなど体の動きを抑制するので、ご利用者の状態を見て導入時期や体圧分散効果の度合いを見極めることが重要です。また、床ずれ防止は単に圧力の問題だけではなく、皮膚の摩擦、尿などの漏れ、栄養状態なども大きくかかわっているため、これらも含めた対策を検討する必要があります。

手すり・歩行補助杖・歩行器

手すりは、立ち上がり、歩行、姿勢の変換時などにこれを握ったり、手や腕を載せて使用したりする福祉用具です。
体重を支えてバランスを保つことを目的としています。

歩行補助杖は、歩行時に不自由な足にかかる荷重を足の代わりに支え、歩行バランスの調整を図り歩行速度や距離の安定を得るための福祉用具です。
*介護保険のレンタルではよく見かけるT字型の1本杖は対象になっていません。

歩行器は、杖に比べて大きな支持性、安定性を必要とする人に利用され、車輪がないものと脚部に車輪がついているものに大きく分けられます。杖に比べ大きな用具であるため寄りかかっても大丈夫なように見えますが、杖と同様に手のひらや前腕部でしっかりと上から押さえるようにして体重を支える必要があります。

☆歩行補助杖、歩行器は使い方を間違うと思わぬ事故につながります。専門家のアドバイスを聞き、歩行訓練を受けて利用するようにしましょう。

スロープ・移動用リフト

スロープは主に車いすや歩行器のように車輪の付いた用具を使用する際に有効な段差解消の福祉用具です。

移動用リフトには固定式リフト、床走行用リフト、据え置き式リフトがあります。
・固定式リフトは、居室や浴室などに設置して使用するものと、浴槽やベッドなど各種の機器に設置してしようするものがあります。浴槽、ベッドなどの各種の機器に設置して使用するものは、設置場所の周辺での使用に限定されますが、比較的安易に設置できます。

・床走行用リフトは、吊り具またはいす等の台座を使用して人を持ち上げ、キャスター等で床等、室内を自由に移動できる福祉用具です。しかし畳やじゅうたんなどの沈み込む床面での利用は移動が大変で工夫が必要です。

・据え置き式リフトは、床または地面に置いて、その機器の可動範囲で持ち上げ、移動を助ける福祉用具です。車いす用電動昇降機や立ち上がりを補助する電動昇降座椅子などがこれに該当します。

徘徊探知機・自動排泄処理装置

徘徊探知機は、認知症の高齢者が自宅や自室などから一人で外へ出ようとすることを家族や介護者に知らせる福祉用具です。小型の機器を携帯する携帯装置タイプと、特定の場所を人が通過することを感知するエリア感知タイプがあります。

自動排泄処理装置とは尿又は便を自動的に吸引することで、トイレに移動・移乗できない方の排尿や、寝たきり状態の方のおむつ交換の負担を軽減するための福祉用具です。2012年4月より、これまでの販売対象の「特殊尿器」を貸与品目へ「自動排泄処理装置」として追加することに変わりました。「自動排泄処理装置」の貸与品目追加に伴い、汚物通過・接触部位は交換部品として「特定福祉用具(販売)」の扱いとなっています。

TOP